新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 |
今年度もお世話になった中村成志さん主催の五首選会に参加します。
よろしくお願いします。
自選五首は以下です。
「いない世界」
かつて持った名前を捨ててぼくが踏む落ち葉はしあわせになっていく
(005:しあわせ)
逡巡のト音記号が線の上野花をちらすちらす 世界よ
(022:記号)
一握のシャンプー泡立て昨日観た映画の海にわたしはいない
(042:海)
細胞が夏の空気にひたされてとても素直な表情をする
(057:空気)
雪雲がきてこの町の暗がりは句点ではないものにおおわれる
(088:暗)
自分というものが自分の中で絶対的な大きさを持つのと同時に
自分がいなくてもこの世の中はふつうにまわるんだけれど
その事実ふたつともが、おんなじぐらいに尊くて
だからこそ、世界を愛したいし自分を大事にしたい。
そんな五首を選んでみました。
わたしの題詠07参加作品は、下の記事「完走報告」に挙げてあります。
叱咤激励をお待ちしております^^
題詠07(+04) | trackback(0) | comment(11) |
スタートのボタンを押せばお終い、のネットに絡まっていた貝殻
題詠07(+04) | trackback(0) | comment(0) |
老人はやがて始まる絶唱に向けて塩茶で喉を潤す
題詠07(+04) | trackback(0) | comment(0) |
溺れるのではなく潜る 6畳のぼくたちはだだっぴろいベッドに
題詠07(+04) | trackback(0) | comment(0) |
曖昧な話ばかりで交点の軌跡の解が不明だ先生
題詠07(+04) | trackback(0) | comment(0) |
つもりくる書類はここは海の底だからみぞれの雪の模様に
題詠07(+04) | trackback(0) | comment(0) |
裏声(ファルセット)ミニーのように響かせて油の虹が落ちている道
題詠07(+04) | trackback(0) | comment(0) |
ひざ抱いて社会見学 遠近(おちこち)にただようくらげみたいな気持ち
題詠07(+04) | trackback(0) | comment(0) |
花はみな祝福のため空を舞う 列を離れたわたしにそそぐ
題詠07(+04) | trackback(0) | comment(0) |
山の上ホテルなりけり掌に核家族付きたるを見居れば
題詠07(+04) | trackback(0) | comment(0) |