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2007/10/29 (Mon) コンビニ

題詠も終わったので、ぼちぼちとまたうたをつくりはじめていますが
コンビニに関するうたをいくつかつくった段階で気づいたことが。
「コンビニ」ではなく「ローソン」でつくっているのです。
なぜかというと、わたしの家に一番近いコンビニがローソンだから。
そして、近辺でいちばんよく見かけるコンビニもローソンだから。


もちろん東京に住んでいた頃は他のコンビニも利用していたし
今の場所だって、存在するコンビニはローソンだけではないんだけれど
どうしてなんだろう


と考えて
ふたつの理由に行き着きました。
ひとつは、短い字数であり使いやすいこと。
もうひとつは、全国出店している唯一のコンビニチェーン店であるということ。
(もっとも、最たる理由は、先に述べた「身近だから」なのですが)
前者は「ファミマ」「サンクス」とかでもいいんだろうけれど
ファミマだとやっぱりこなれていない省略形(そもそも日本語にない音)という感じだし
サンクスには必然的に「ありがとう」の意味も付随してくるし。
後者は、単純に、共感性です。


「コンビニ」ということばで真っ先に思い浮かぶ、
『D・arts』創刊号の松村正直さんの評論(『新しい言葉と短歌-「コンビニ」を例として』)をもう一度読み返してみました。
ここに例として挙げられている短歌にも「ローソン」の出現率は高いです。
あとは「ファミリーマート」と「セブン・イレブン」が一例ずつ。いずれも七字扱いです。
「コンビニエンス・ストア」や「コンビニエンス」としての使用例もありましたが、前者は初句七音。
三十一音中七音(以上)を費やすことを考えると、コンビニという省略形は短歌において「あり」なのでしょう。


ともかく「コンビニ」と「ローソン」の持つ意味合いは異なるし
固有名詞の呪術性なども絡んでくるのだろうけれど
わたしにとってコンビニはローソンなのかもしれないな
とふと思ったことです。

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2007/10/23 (Tue) 題詠「舌」

10月のひとりぼっちの香の夜の銀河の渦にさしこんだ舌


※朝日カルチャーセンター主催の短歌講座のためにつくったうたです。
 

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2007/10/22 (Mon) 完走報告(橘 こよみ)

100首完走いたしました。
ありがとうございました。


今年の題詠ではふたつの縛りを自分に課しました
ひとつは、今年のお題と「題詠マラソン2004」のお題を同時によみこむこと
もうひとつは『輪廻転生』というテーマです
高校生の、恋をしている男の子(とときどきその相手)の現在の思いを軸に
来し方行く末をひいたところから見ている彼らの視点とオーバーラップさせて描くように心がけました
もちろんわたしはといえば今31歳なので、自分のこれからのことはよくわからないけれど
それでもなんとなく、これからのことがわかるような気もします
なぞったことがあるような気がします
気がするだけですが
そういう、少し「浮いた」ところから今年は詠んでみました


とはいえなんだかとても欲張った、というのが率直な感想です
昨年に引き続き、主催の五十嵐さんをはじめ、ところどころで励ましをくださった方々、読んでくださった方々、たくさんの方にお世話になりました
重ねてありがとうございました


最後に
これまで習作のような気持ちで過去の題詠マラソンのお題を拝借してきましたが
初年度のものについては敬意を払うべくノータッチの予定です
五十嵐さん、これまで快く過去のお題の使用許可をくださったこと、ありがとうございました


   *   *   *


2007年のお題100首のまとめです。
題詠マラソン2004のお題も加えました。


   *   *   *


001:始+空
体育館倉庫で眠る 始まった人たちが見るのは空だから

002:晴+安心
「晴れた日に『いい天気』っていわないで。かんたんに安心しちゃだめだ」

003:屋根+運
運命の輪の逆位置を出した日に板屋根に咲く花を見つけた

004:限+ぬくもり
無限大(∞)みたいなかたち ぼくたちの寄り道に広がるぬくもりは

005:しあわせ+名前
かつて持った名前を捨ててぼくが踏む落ち葉はしあわせになっていく

006:使+土
使い捨てカメラで撮った ぴかぴかと木の実が土へ還るところを

007:スプーン+数学
スプーンに逆さに映る数学者だった記憶を埋めたじいちゃん

008:種+姫
カーテンをめくって、おやゆび姫の咲く種をみつけて、そして、そのまま

009:週末+圏外
週末は圏外島(けんがいじま)で読んでゐる 弐百五拾萬乙女の聖書

010:握+チーズ
永久(とこしえ)のピザのチーズが伸びてゆくような握手をしたことがある

011:すきま+犬
さようなら セーラー服のすきまからこぼれ続ける子犬のワルツ

012:赤+裸足
見せ合わない裸足の赤い場所同士つながっているような気がする

013:スポーツ+彩
極彩色のスポーツカーで追いかけるあわいあわいあわいあわい虹を

014:温+オルゴール
寄り道として川土手に腰かける温度差のあるオルゴールたち

015:一緒+蜜柑
ここからは悲しいことがないように氷蜜柑を一緒にたべる

016:吹+乱
あれはねえ、混乱っていう曲だって吹奏楽部の人が言ってた

017:玉ねぎ+免許
玉ねぎが煮込まれる香の路地裏をぼくらは免許を持たずに歩く

018:酸+ロビー
酸化とは燃えることなり制服の去ったロビーに並ぶ赤椅子

019:男+沸
先生の声をかき消し沸く群れにただ男子女子としてぼくらは

020:メトロ+遊
遊園地ゆきのメトロは映し出す 夜光虫たちにふれた夢を

021:競+胃
競争を今日もひとつぶ飲みこんでだんだん蒼いぼくの胃袋

022:記号+上野
逡巡のト音記号が線の上野花をちらすちらす 世界よ

023:誰+望
ハイチュウの銀紙はがしそこねた日五線譜に見た誰かの希望

024:バランス+ミニ
懐かしいバランスだった めいめいがミニーマウスと撮った写真は

025:化+怪談
怪談の生まれる場所で(化学室、音楽室など)輝く結晶

026:地図+芝
先生が芝生に敷いた新聞の隅の地図から這う気圧線

027:給+天国
遠足で天国へ行き先生も生徒も給仕役をしている

028:カーテン+着
着くずした制服のままカーテンに躯をくるむ 抱擁されたし

029:国+太鼓
まぶしくて太鼓の人は困る(このまま全国へ進むんだろうか)

030:いたずら+捨て台詞
いたずらで投げあった捨て台詞 なぜ手の中にまだ残っています

031:雪+肌
さらさらとあおむけになり息や雪や肌が灰色のまま祈った

032:ニュース+薬
薬局のしなびたソファに座禅する時NHKニュース速報

033:太陽+半
半袖のその先の袖がほしいので太陽のまわりをまわります

034:配+ゴンドラ
葉脈をはりめぐらせたゴンドラはそれぞれ配られた花をのせて

035:昭和+二重
雨の日の結婚式に旅人は昭和の二重らせんをたどる

036:湯+流
UFOに注ぐ熱湯清いまま流されるなど許さぬ土曜

037:片思い+愛嬌
ばさばさと愛嬌度胸を投げ捨てて片思いとはするものである

038:穴+連
バイエルをせっかく連弾したいのにこのピアノには鍵穴がない

039:理想+モザイク
手の中で砕いた枯葉をモザイクとして並べれば理想の記憶

040:ボタン+ねずみ
赤いボタンだらけのぼくらだけど、あのねことこねずみみたいに暮らそ

041:障+血
小説の気障な台詞を受け流すこともできない血の週が来て

042:海+映画
一握のシャンプー泡立て昨日観た映画の海にわたしはいない

043:ためいき+濃
濃く深く長いためいき玉虫色のしゃぼんは吹いても吹いても空へ

044:寺+ダンス
あの寺の鐘はほんもの 終わらないフォークダンスの列を引き裂く

045:トマト+家元
家元がつくるトマトは心臓に似ていて早く嫁に行きたい

046:階段+練
やがて雨 あなたの春が終わるまで非常階段になる練習を

047:没+機械
May you live 機械人形クロマスがグラビアを没収した真昼

048:毛糸+熱
熱が出た次の次の日アクリルの毛糸のうさぎがおみまいに来た

049:約+潮騒
約束の叶わなかった日の夜のくるぶしにまだ潮騒がある

050:仮面+おんな
五ヶ月目おんなの臍の奥深き場所で形成されたる仮面

051:宙+鈍
鈍痛が星の闇からふりそそぐ わかる 宇宙同士だから わかる

052:あこがれ+部屋
抱き合えた日もなおきみにあこがれてわたしの部屋が真っ青になる

053:爪+墨
左手の小指の爪の7mmの深みに沈む墨汁の濃さ

054:電車+リスク
2秒後に電車は再び動き出し一斉床に散ったフリスク

055:労+日記
おにくねぎおにくの順に刺しいつか苦労は甘いと日記に書こう

056:タオル+磨
ぴかぴかにタオルで磨きあげたれば歩まん ゆつくりと鰓呼吸

057:空気+表情
細胞が夏の空気にひたされてとても素直な表情をする

058:鐘+八
きいたことないけどきみを揺さぶると一〇八つめの鐘の音色だ

059:ひらがな+矛盾
黒薔薇に矛盾を撒いて育てればひらがなとしてほころんでゆく

060:キス+とかげ
雨を待つとかげのように夕空に背伸びをすればやがて降るキス

061:論+高台
高台にやってきました微幸福論に泡立つ波間を離れ

062:乾杯+胸元
胸元に飛沫ふたりでいればいい赤いコーラの乾杯のため

063:浜+雷
雷に打たれる千の鳥千の砂浜 こぼすことなく見える

064:ピアノ+イニシャル
イニシャルを誇るピアノの前に立ちわたしはどうにか等号になる

065:大阪+水色
大阪の水色の埃の中に象はまします数百箇月

066:切+鋼
かがやきが自分のものであったため鋼の檻をざくざくと切る

067:夕立+ビデオ
二度来てはいけない道だ夕立でビデオカメラがぬれてしまった

068:杉+傘
どの傘もおひとりさま用杉の戸をあけてぞ今朝はかろやかに行く

069:卒業+奴隷
七度目の卒業を迎えてもまだ桜の花の奴隷であります

070:神+にせもの
神様がわたしの無数のにせものをコインランドリーで回している

071:鉄+追
追いかけて来るなと言うな木蓮の花片がささる鉄条網越しに

072:リモコン+海老
リモコンは蓮華畑に忘れられ海老の眼(まなこ)と等しい純度

073:像+廊
セフィロトの像の末端ぼくたちは空中回廊で出会いました

074:英語+キリン
メウチキリンノチキリンガカハイイネ ってクフ語と一応英語で言って

075:鳥+あさがお
あさがおの双葉のようなはじまりに鳥たちはもう帰りたくない

076:まぶた+降
ひとり、ひとり、頻き降る雨と雨よりもかすかな炎をまぶたで受ける

077:写真+坩堝
ループする 銀の坩堝にほほえみのきみの写真を投げ入れる春

078:経+洋
経線のある町を歩くこの足の甲にまだ太平洋の跡

079:塔+整形
整形が必要だろうねりつちの塔に秋刀魚を突き刺し光

080:富士+縫い目
220km/hで縫い目がほころんでいる 富士山のそばではいつも

081:露+イラク
昼も夜も露草色の空がありキドアイラクの戦いがあり

082:サイレン+軟
親指で軟骨を確かめてみる サイレントマナーモードの中で

083:筒+皮
ぼくたちはいつか筒にてのぞかれるかもめ 皮膚に浮き出す血管

084:退屈+抱き枕
転生を思い出すほど退屈なぼくは足で抱き枕を馴らす

085:きざし+再会
再会の約束ほどにたよりない河原を歩く 雪のきざしだ

086:石+チョーク
先生はチョーク(正しい石灰)で数字(正しい雑念)を書く 

087:テープ+混沌
黎明は焼き切るだろう 混沌の吹き込まれたるカセットテープ

088:暗+句
雪雲がきてこの町の暗がりは句点ではないものにおおわれる
  
089:こころ+歩
会うことはないきみのほうへ歩いている 雲の鱗のようなこころで

090:質問+木琴
質問をするのはやめた つぶつぶの木琴がふるのをきいていた

091:命+埋
七日間つもりつづけた雪をすくい燦然たる運命とか埋める

092:ホテル+家族
山の上ホテルなりけり掌に核家族付きたるを見居れば

093:祝+列
花はみな祝福のため空を舞う 列を離れたわたしにそそぐ

094:社会+遠
ひざ抱いて社会見学 遠近(おちこち)にただようくらげみたいな気持ち

095:裏+油
裏声(ファルセット)ミニーのように響かせて油の虹が落ちている道

096:模様+類
つもりくる書類はここは海の底だからみぞれの雪の模様に

097:話+曖昧
曖昧な話ばかりで交点の軌跡の解が不明だ先生

098:ベッド+溺
溺れるのではなく潜る 6畳のぼくたちはだだっぴろいベッドに

099:茶+絶唱
老人はやがて始まる絶唱に向けて塩茶で喉を潤す

100:終+ネット
スタートのボタンを押せばお終い、のネットに絡まっていた貝殻

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2007/10/20 (Sat) 100:終(橘 こよみ)

スタートのボタンを押せばお終い、のネットに絡まっていた貝殻

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2007/10/19 (Fri) 099:茶(橘 こよみ)

老人はやがて始まる絶唱に向けて塩茶で喉を潤す

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2007/10/18 (Thu) 098:ベッド(橘 こよみ)

溺れるのではなく潜る 6畳のぼくたちはだだっぴろいベッドに

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2007/10/17 (Wed) 097:話(橘 こよみ)

曖昧な話ばかりで交点の軌跡の解が不明だ先生

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2007/10/16 (Tue) 096:模様(橘 こよみ)

つもりくる書類はここは海の底だからみぞれの雪の模様に

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2007/10/15 (Mon) 095:裏(橘 こよみ)

裏声(ファルセット)ミニーのように響かせて油の虹が落ちている道

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2007/10/14 (Sun) 094:社会(橘 こよみ)

ひざ抱いて社会見学 遠近(おちこち)にただようくらげみたいな気持ち

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2007/10/11 (Thu) 自由題・題詠「指」

暴風雪雷波浪警報で埋(うず)もれてゆくジャングルジムは

硝子戸につもったゆびのあと 何も待ってはいないあの丘の家


※以前、朝日カルチャーセンターで催された短歌講座のためにつくったうた。
 発掘しました。

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2007/10/07 (Sun)

あきらめていいよと言われうずくまるわたし うずくまっただけのわたし


※別の場所で発見しました。(書いたことを忘れていた)

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2007/10/06 (Sat) 093:祝(橘 こよみ)

花はみな祝福のため空を舞う 列を離れたわたしにそそぐ

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2007/10/05 (Fri) 092:ホテル(橘 こよみ)

山の上ホテルなりけり掌に核家族付きたるを見居れば

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2007/10/02 (Tue) 091:命(橘 こよみ)

七日間つもりつづけた雪をすくい燦然たる運命とか埋める

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2007/10/01 (Mon) 題のリスト(091~100)

091:命
092:ホテル
093:祝
094:社会
095:裏
096:模様
097:話
098:ベッド
099:茶
100:終

さいごですよ!

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2007/10/01 (Mon) 090:質問(橘 こよみ)

質問をするのはやめた つぶつぶの木琴がふるのをきいていた

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